2011年7月18 日(月)~8月12日(金)の4週間、九州大学CAオフィスと九大化学系G-COE「未来分子システム科学」共催の若手研究者のための英語研修プログラム Young Researchers’ English Program (YREP)をサンノゼ州立大学のアメリカ英語研究所(SAL)で行いました。将来、世界で活躍する研究者を目指す15名の大学院生(博士課程9人、修士課程6人)が参加しました。
このプログラムは、若手研究者を対象に、国際学会等で自信を持って英語での発表や質疑応答を行えるような英語力の向上を目標に実施したもので、今回で4回目の開催となりました。また、毎週末にはフィールドトリップを実施し、参加者の専門分野に近い企業、研究所や大学を訪問し国際的な研究発表の実践的な練習を行いました。今回はUC Berkeley, IBM Almaden Research Center, Stanford University, San Jose State University などを訪問し、訪問先の教授や研究者を前に、参加者15名中12名が各自の研究内容について英語でのプレゼンテーションを行い、活発な質疑応答や意見交換などを行いました。またPlug and Play Tech Centerも見学し、ちょうど行われていたJannovationのピッチ発表を聞いて科学や技術がビジネスに繋がる経緯を身近に体験しました。
CAオフィスではこれらプレゼンテーションに先立ち各人の発表練習会を催し自信を持って発表できるよう指導しました。参加者は毎日実践的な英語の授業による英語力向上に加え、世界のインベーションを牽引するシリコンバレーを体感することで、世界で活躍する研究者としてのマインドを醸成することができたようです。さらに、世界で活躍するのは英語力がいかに不可欠であるか、そして、自分の研究以外の様々な分野において幅広い知識と理解がいかに必要であるかを肌で十分に感じたようで、非常に有意義なプログラムであったとの感想を述べてくれました。下記に参加者からの感想を一部抜粋しご紹介します。
(参加者からの感想 一部抜粋)
ここに来て初めて起業はリスクではなくチャンスであるということを鮮明に体感し、自分が日本という小さな殻に閉じこもっていたことに愕然とした。また同時に、自分も何か行動を起こしたいと胸が高鳴った。それだけここに来たことは私にとって大きな衝撃だった。YREP に参加して本当に良かったと思っている。
フィールドトリップは、アメリカで普段過ごすだけでは得られない違った体験ができて非常に貴重なものとなった。フィールドトリップで、いかに自分が狭い中で世界がどのようなことがおこっているかなど全く知らなかったかが思い知らされた。YREP では、いろいろなことを学ばせてもらっている。YREP のような非常に有意義なプログラムに参加できて非常に感謝している。